こんばんわ。
オーナーの宮本です。
先日の水曜日。
我が、創業の宮本タンス店時代の、何年も何年も前から
弊社を支えてくれていました。。
赤倉庫が解体された。
思えば、15年前。
当時、会社設立間もない頃、
まだ生きていましたうちの婆さんに、
僕はこう話しました。
「倉庫を売ろう。そしたら、しばらくの間の運転資金が確保できる」
廃業寸前のミヤモト家具でした。
従業員は僕とアルバイトの二人がいただけ。
僕は、当然苦渋の想いで、
婆さんに、そう話した。
すると、
「婆ちゃん。とよくんに助けてもらったから… とよくんに任せるよ…」
と、あまりに悲しそうな顔で言われ、
その時に僕は、
せっかく爺さんと婆さんが昔建てた倉庫だ。
もうしばらく…
もうしばらく様子を見ようと思った。
当時、綱渡りをするかのような、
そんな毎日でしたから、
私はその時
何かあったら、あの土地を売るしかない。
どうせ売った所で、
1000万円の価値もない。
おそらく、600万円で売れれば、そこそこだろうと思っていたが、
当時の状況からすると、のどから手が出るほど、欲しかったお金でもあった。
いつか、この倉庫も、活躍する日が来るかもしれないと、
そんな期待もわずかながらに持っていたが、
持て余していた場所という事もあり、
知り合いの方に、
この倉庫の半分を貸し出した。
その後、少しづつ成長軌道に乗ってきたミヤモト家具は、
家具を保管する場所が手薄になり、
半分を貸し出していた知り合いの方が引っ越しされ、
僕はこの倉庫の屋根を、修理したりしながら、
あと、何年使えるのかな…
そう思いながら、
まだ頑張れるかな。
と、僕はこの倉庫だけでは手薄になってきた家具の保管場所を探し始め、
運よく、中間地点に、大型の倉庫をテナントで確保した。
昔、売ろうかどうしようか、毎晩のように考えていたこの場所は、
その後、
「レンタル倉庫」
と名付けられ、
展示場などの家具のレンタル事業の中枢になり、
この倉庫に、コーディネートして貸出する家具たちを、所狭しと保管した。
新しく借りた大型の倉庫には、
お買い上げいただいた製品の保管場所として区別をし、
そこは、
「お客様倉庫」と名付けられた。
チイちゃんの頑張りもあって、
レンタル事業は大成功し、
今は、正直、このレンタル倉庫だけででは少し狭いと思えるほど、
沢山の製品が保管される倉庫になった。
売りに出そうと思っていた日の事が、
つい、こないだのように思えるほど、
最近に思えるわけだが、
あれから15年も経過し、
随分、ミヤモト家具も様変わりしたんだなと、
感慨深くなる日も多い。
あの日、
婆さんが、僕の話に、もしも二つ返事で答えていたとしたら、
この倉庫はとっくの昔に無くなっていた。
時は流れた。
2014年5月。
来年度に、新しい店舗をすると決めた私は、運よく売りに出されていた、
この倉庫の隣の土地と建物を購入した。
のちのLOWVEが、その場所だったと言う訳だ。
僕は、何十年もお世話になったこの倉庫が、新しく出来る新店舗の隣りであることに違和感を覚え、
かといって、
この倉庫は思い出の場所。
なんとか生かさないとと考え、
倉庫のペンキ塗りをすることを決めた。
何色にしようかと意見を出し合ったが、
僕は迷わず、
「赤い倉庫にしよう!」
と言った(笑)
スタッフからは不思議に思われ、
専務には反対されたけど、
単純に、
地味な倉庫だったから、
目立たせてあげようと思った。
塗装が始まった。
天気の良い朝だった。
タンス屋時代の面影残る倉庫は、
見る見るうちに形を変えていった。
僕はみんなに差し入れを持って行っただけで、
定休日の水曜日だったと思う。
灼熱の太陽の下。
皆、汗だくになってペンキ塗り。
不思議と皆、
なんだか楽しそうに見えた。
こんな写真を見るたびに、
僕は、とても幸せな気持ちになれる。
こうして、
定休日に総出でペイントしたあの日。
作業は夜までかかった。
そして、
僕は翌日、赤い倉庫が出来上がったのをみて、心から喜んだ。
宮本タンス店の頃からだと、
何十年??どれくらいやろか。。。
ペンキ塗りをしたのは2014年5月だから、
それからはおよそ2年。
こうして、
先日の水曜日。
遂に、倉庫と、お別れする時がやってきた。
理由は、
この倉庫を新しくし、
弊社はこれからも、北陸一のインテリアショップを目指すべく、
新たに再出発するためだ!
綺麗に、宇戸本部長を中心とした、サカエさん、浦ちゃん、岡本君の、配送スタッフがかたずけてくれ、
僕は、解体の前日、皆に内緒で、
幹部懇親会を終えた後、
一人倉庫に立ち寄り、
ひとりじゃないか?
この倉庫と二人。ここで晩酌した。
そして翌日、
解体が始まった。
ローヴェの2階で、
仕事をしながら、ずっと最後まで見守ってあげた。
何故とか分からない。
そうしてあげたかったから。
15年前、
こんな日が来るなんて、
思いもよらなかった。。。
さよなら。 赤倉庫。
そういえば、本店の建物と同じ。
ずっと一緒だったのは、
この倉庫も同じなんだよね。。。
お疲れ様でした。
僕は、
この場所も、
ずっとここにいて、活躍してくれた、この倉庫も。。。
この先、
絶対に無駄にしない!!
それだけは約束する!
半年もたてば、この場所での全貌が、きっと明らかになりますよ。
しばらくお待ちください。
本日は、
「さらば。。。青春の赤倉庫」
と題してお送りさせて頂きました。
さみしいか???
そりゃさみしですよ。。。
この倉庫が無かったら、
今のミヤモト家具の存続は、有り得ませんでしたよ。確実に。。。
天国の婆さん。
新しくなるだけだよ。
心配すんなよ。。。。
明日も全力で頑張ります!
それでは皆様。
ごきげんよう(*^-^*)
株式会社ミヤモト家具
INTERIOR SHOP MIYAMOTO
https://www.miyamoto-kagu.net
Vintage Factory
https://www.vintagefactory.jp
Interior Proshop LOWVE
https://www.kagu-lowve.jp
代表取締役 宮本 豊彰