




現在私は、ミヤモト家具本店で接客を担当しています。本店は、ミヤモト家具の濃くて長い歴史が積み重なっている場所です。ここには、社長や先輩方が受け継いできた想いや、お客様との数え切れないたくさんの思い出が詰まっています。
10年、20年ぶりに再訪してくださるお客様がいらっしゃることも珍しくありません。お客様が「昔ここで買った家具を、今も大切に使っています」と笑顔で話してくださる瞬間に、時間を超えてもなお、お客様の暮らしを支え続けられる、この仕事の尊さを実感します。
就職活動を始めるタイミングでミヤモト家具の存在を知りました。
ミヤモト家具に興味を持ったきっかけは、富山に自社工場を持ち、デザイン・製造・販売・コーディネートを一貫して行う体制に強く惹かれたことでした。調べていく中で、「未来のヴィンテージ家具」をお届けするという社長の言葉に心を掴まれ、面接をお願いしました。
面接当日、社長は私のスキルについては何も聞かず、「履歴書を見ればわかるので話さなくて大丈夫です。今日は、島津さんがどんな人なのかを知りたいんです」と、何時間も私の生い立ちに、耳を傾けてくださいました。
面接では、想像していたよりもずっと深く、私自身のことを聞いていただき、社長のその姿勢に「この会社で働きたい」という思いがより強くなりました。合否の連絡を待つ間は不安でいっぱいでしたが、同時に「もし受かったら、必ずこの会社に貢献したい」という覚悟が生まれた、大切な時間でした。
ミヤモト家具の製品は、どれも「品質」対「価格」に拘った自信のある家具です。しかしその魅力以上に、製品に込められた「目に見えない想い」が伝わったときに、ものすごく喜びを感じます。
社長の想い、スタッフの情熱やミヤモト家具が大切にしてきた価値観など、そうした背景までもがお客様に届くこと、そして「ミヤモト家具を選んで本当によかったです」と笑顔で言っていただける瞬間が、私にとっての働きがいです。
家具は、購入して終わりではなく、お客様の生活の一部としてかけがえの時間を共に過ごすことから、全てが始まります。だからこそ、今だけでなく未来の暮らしまでを想像しながら、「この家具となら、ご家族の幸せな時間を末永く積み重ねられますよ」と心から言えるご提案をしたいと思っています。
そして、10年後、20年後も「この家具にして本当によかったよ〜!」と笑顔で来店いただける、そんな関係性を、大切なお客様と共に築いていきたいです。