- Aug.22
- 2016
本物とは
皆さま、おはこんばんちは。 しぇんむの杉木デス。
新店舗「SOLID」のオープンが着々と近づいてきております。
店長に就任する岡本君をはじめ、工場や配送部の人たちの頑張りで
SOLIDはすばらしくカッコいい内装になっております。
あの空間にウチの製品が並ぶと思うと・・・・
いやはや、本当にオープンが楽しみです。
いつも笑いながら仕事をしている僕らですが、
皆、ひとつの使命を持って働いております。
それは 「お客様へ本物を届けること」 です。
ミヤモト家具の理念には、必ず本物というキーワードがあります。
しかし、本物というのは、とても抽象的な言葉です。
家具の「本物」の定義はないです。
無垢材が本物?突板は偽物?
答えは当然 否 ですよね。
突板の家具だって、ポリ合板の家具だって、
職人が作る立派な家具です。
では、私たちが考える本物とは、何か?
それは 「お客様の答え」 です。
大切なのは、それがお客様にとっての本物になれるかどうか。
先日、タモ材の立派な耳付きの一枚板を使い、
特注テレビボードの制作依頼をいただきました。
ご希望は、天板に一枚板を使用した、総無垢材のテレビボード。
おお、興奮しますね。笑
丹念にオイルで仕上げれば、
確実にアンティークの風合いに育っていきそうな予感。
どんなテレビボードを作るか、打ち合わせを進めていると、
お客様から、こんな一言が。
「あ、そうそう、全部真っ黒に塗装して欲しいんです」
( ゚Д゚)!!!黒!!
A様には失礼ですが、少し驚いてしまいました。
うーむ!!勿体ない!!
せっかくの立派な一枚板、総無垢材の風合いが・・・・
僭越ながら、A様にもこの気持ちは伝えました。
しかし、A様は黒がお好きで、
お部屋の雰囲気や今使ってる家具もすべて黒だそうで、
どうしても黒が良いとのことでした。
そして、納品しましたテレビボードがこちら。
おお・・・・・・おお!!
A様、カッコいいですぞ!!! イブシ銀。
カッコいい、カッコ悪いは別として
大切なのはA様の気持ちでございます。
私も納品に伺いましたが、テレビボードを見たA様は、
それはもう、大変喜んでおられました。
A様の納品で、また改めて感じました。
無垢材オイル仕上げの魅力、メンテナンスや経年変化の楽しさ
これはあくまでミヤモト家具の考える「本質」であり、
それが、お客様にとっての「本物」とは限らない。
ラーメン屋の店長がお客様に食べてほしいのは自慢のラーメン。
でもそこのギョーザだけが、たまらなく好きな人だっている。
大切なのは、ミヤモト家具の考える本質を「伝える」ことであり、
想いの擦り合わせをすること。
そこからお客様にとっての「本物」を導き出すということだと思います。
言葉遊びみたいになりそうですが、
実はこんなことを考えながら、
ミヤモト家具は真剣にやってるんですよ。笑
あの黒塗装のテレビボードは
A様にとっては間違いなく本物であり、
ご満足いただける唯一の製品だったと感じます。
A様、この度は立派なテレビボードのご注文
本当にありがとうございました。
また明日からも、
お客様に本物をお届けできるよう、ミヤモト家具は尽力していきます。
杉木