- Jun.22
- 2020
尊い仕事
今から3ヶ月ほど前、
本店に一本の電話が掛ってきました。
「訳あって、中古マンションに引っ越すことになったのですが、
お部屋を丸ごとコーディネートして頂くことはできますでしょうか?」
答えはもちろん、喜んで!でした。
さっそく週末に、そのお客様はご来店されました。
家具のお話をしようとすると、
「まずは事情をご説明させてください」
と、神妙なお顔で奥様が話を始められた。
(少し事情がございますので、ここでは仮にY様とお呼びします。)
5年前に、新築の綺麗なマンションをご購入されたというY様。
ですが、訳あって 今回
中古のマンションにお引越しすることになったそうです。
事情は伏せさせて頂きますが、
ご来店されたY様は、それはそれは元気が無く
このようにお話を続けられた。
「本当に悔しい思いでいっぱいです。
買ったばかりのマンション。
どうして私たちが引っ越さないといけないのか。
新しく住む予定のマンションは昔に建てられたもので
オシャレさも、素敵さも全くありません。
そこで、、、
ミヤモト家具さんで素敵なお部屋にして欲しいんです。
家具くらいは贅沢したい。
家具の力で、
ミヤモトさんの力で素敵なお部屋にしてもらえたら
色々あったけど、引っ越してよかったと思えるかもしれない。」
という、お話でした。
このお話を最初にされた時
Y様の境遇に僕は胸が苦しくなると同時に
絶対にこの人たちの為に全力を尽くそうと思いました。
このような形で頼りにされることは
私自身も初めてでしたので。
そして、
先日の納品で
Y様のお住いは このように仕上がりました。
リビングダイニング家具に、カーテン、照明、食器棚
下駄箱にアートフレームに至るまで
本当に素敵なお部屋になったと思います。
夕方、
納品に立ち会えなかった奥様から
私の携帯にお電話があった。
「今、仕事から帰ってきました。
杉木さん、、、、素敵すぎます!!!!
あのボロボロのマンションじゃないみたい!!
もう感動して言葉になりません。
本当に、本当にありがとうございます。
ありがとうございます。。。ありがとう。。。」
と、電話越しでも涙を堪えておられるのがわかるような声で
何度も、何度も繰り返し、
お礼を言ってくださいました。
奥様、喜んでくれるだろうかと
不安だったので
そのお電話をいただいた後、
僕はもう胸がいっぱい過ぎて言葉にならなかった。
「ミヤモト家具さんに、救われた想いです。
これから、前向きに暮らしていける気がします」
最後にいわれたY様のその言葉は、
家具屋という仕事の尊さを、改めて教えてくれました。
「家具を通じて、お客様に幸せになって頂く」
この、「幸せ」という言葉に
入社当時、ピンときていない自分もいたが
今は確信をもって、それがわかる。
僕らの仕事は、
確実にお客様に幸せをお届けできる仕事だ!!!
ほんと、、、尊いわ。
Y様、この度は本当にありがとうございました!!
正月のテレビ番組を見たのを
たまたま覚えておられたというのも、
ご縁を感じざるを得ません。
今後とも末永く、宜しくお願い致します。
では、本日はこの辺で。
チャオ。
杉木涼
■株式会社 ミヤモト家具■