- Oct.30
- 2014
ミヤモト家具
こんばんは。 しぇんむの杉木です。
今日はとても天気が良く、朝から気持ちのいい一日をスタートすることができました(￣∇￣)v
毎朝の朝礼で行っている１分間スピーチ。
今朝は店長がお話ししてくれたのですが、とてもいい内容で朝から感動しました。
「家族に支えられて、お客様に支えられて、毎日仕事をしているということ。
感謝の気持ちをもって働きましょう。」
店長らしい、朝から心に沁みる内容でした。 さすが人生の大先輩。
店長には３人のお子さんがいます。
一番上の子はもう高校生です。
以前、お休みの日に店長とお子さん達がお店に遊びに来ていたのですが、
とても可愛らしく、礼儀正しく、さすが店長のお子さんだなと思いました。
こうして毎日僕らと仕事をしていても、
三人の子供を立派に育て上げた店長だからこそ、
感じられることはたくさんあることでしょう。
身近にいる若い僕らは、仕事以外でもたくさんのことを店長から
学ばなくてはならないなと、朝礼でしみじみ思いました(・⊥・)
今日のお昼頃、とあるお客様から修理依頼のお電話を頂きました。
「20年ほど前に購入したブラインドの調子が悪いから見に来てほしい」
との内容でした。
今日は丸一日、新製品の写真撮りの予定が入っていたので、
バタバタとやることを片付け、夕方の遅い時間にお伺いいたしました。
出迎えて下さったのは、お電話を下さったF様。
ご年配の優しい物腰のお母様で、
昔のミヤモト家具のお客様だというのはすぐにわかりました。
ブラインドを見てみると、当然のことながら昔の型のモノ。
「これは買い換えた方が良さそうだ」と一瞬思いましたが、
とにかく見てみようと修理を開始。
基本的な構造は今とほとんど変わっていなかったので、
無事に修理は現場で完了しました。
終わった後、F様がブラインドを買った当時の
ミヤモト家具のことを、いろいろとお話ししてくださいました。
社長のおばあちゃんが、とても商売上手だったこと。
嫁入り道具の家具も、全部宮本家具で買ったこと。
初め、ブラインドのサイズを間違えて作られたことも
笑いながらお話しされていました。
そんなF様のお話を聞いていると、
当時の宮本家具の光景が目に浮かぶようでした。
僕の知らない宮本家具時代。
社長が三代目になってミヤモト家具になるより、もっと前の話です。
ブラインドが直ったとき、F様はとても嬉しそうでした。
「またこのブラインドが壊れたら、
その時は新しいのをミヤモトさんにお願いするね。
１回見てもらったし、お兄ちゃんその時は頼むちゃね。」
帰り際、財布に入っていた名刺をF様にお渡して帰ってきました。
帰りの車の中、何だか自分が情けなくなった。
電話で昔の宮本家具のお客様だと分かった時、
俺は少しでも面倒くさいと思わなかっただろうか。
ブラインドを見た時、F様の気持ちも考えずに
買い換えた方が早いと思わなかっただろうか。
生意気だった。
気付かないうちに、僕は調子に乗っていました。
自分で言うのもなんですが、
毎日オシャレな店内で、カッコいい家具に囲まれて、
たくさんのお客様に「素敵ですねー！」と褒めて頂いて、
創業70年の歴史の中の、ほんの先端にしかいない僕は
勘違いをしていた気がします。
今こうして忙しく働けているのは、誰のおかげか。
最近はお店の売り上げを上げる事ばかり考えていて、
危うく大事なことを忘れそうになっていたことに気付きました。
「携わるすべての人に感謝し、本物を届ける。」
今日の終礼、みんなにはとてもカッコ悪いところを見せてしまったけど・・・
でも、今日はいい一日でした。
今朝の店長のスピーチに、F様との出会い。
偶然だろうけど、心に残る一日だったな。
今日は新製品のご紹介をするつもりでしたが、
今のこの気持ちを忘れないように、ブログに残しておこうと思います。
新製品は、また来週楽しみにしていてください！
明日から、また気持ちを入れ替えて頑張ります。
杉木
