- Dec.08
- 2015
使い続ける意味
こんばんは、
澤田です。
寒空のしたぽつぽつと路上に落ちる雨を気にしながら
もう12月も半ばにさしかかろうとしています。
昨日今日と少し天気も回復して、
なんだかほっとしてしまいました(^^)
冬の晴れ間はなんだか気分が良いですね。
もこもこのセーターを着込んで外に出かけたくなります。
先日、長年使われたリビングテーブルを綺麗にしたいとの
ご依頼を受けました。
ご新築の際に家具をご購入いただいたY様のご実家です。
何十年も使い込まれていらっしゃって、
ご自身でも磨いて直そうと試みられたのですが、
色合いが上手く合わずやむなくご依頼いただきました。
お伺いすると、リビングに置かれたそのテーブルは
ご家族の生活の中心的な存在感。
想いいれのあるテーブルということが一目でわかるくらいに
使い込まれていました。
「来られるお客さんも良いテーブルだねと褒めてくれるんですよ」
と嬉しそうに話す奥様。
テーブルの表面を磨いている時に
大丈夫です!といったもののご主人も参戦。
普段お使いのものを手入れする時間を
楽しんでいらっしゃるようで、
現場でのメンテナンス後、
きれいにしてもらって、また大事に使いますと言って頂いて
なんだかご家族の想いに感動した瞬間でした。
無垢の木をオイルで仕上げると、
表面を削り出してまたオイルで拭けば
修復できますし、できた傷もあえて残していくことで、
使う人それぞれの表情がでてくるのも面白いところです。
ミヤモト家具の展示の中には、
7、8年長年展示しているものと、
ここ3カ月程前に展示に出したものがあり、
比べると、明らかに色合いや風合いが違います。
実際に使っていないので、まだまだな感じはありますが、
オイルを塗り込んだ木肌は赤みを帯びてしっとりとした色艶。
オイルメンテナンスを繰り返ししてあげると、
木の表情もイキイキしてきます(^^)
誰かに愛されて手入れされきたものがもつ佇まいや
永く使いたいと思えるものを一つでも傍らに置いている
情景は何とも言えないカッコよさがあります。
永く使うための手入れも楽しくなりますね(^^)
Y様のテーブルメンテナンスは、使い続けることでわかる
豊かさや安心感を伝えていきたいと改めて考えなおす時間でした。
Y様、ありがとうございました。
それでは今日はこの辺で(*^_^*)
澤田