株式会社ミヤモト家具代表取締役 宮本豊彰のブログ

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最後のありがとう

こんばんわ。オーナーの宮本です。

昨日は振替え休日にも関わらず、

遠方からで、どうしてもこの日しか、年内来ることが出来ないお客様との打ち合わせに、

兼松というチビすけに付き合わされて出勤致しました(ノブヨシを誘えよ(ー_ー)!!あのやろ~!笑)

最近は、ようやく、仕事の本当の意味での楽しさが分かってきたのか、

いっちょ前の事も言うようになりました。

毎度私にダメ出しされ、注意され、泣かされながら、

時には、

 

「お前はお客様を不幸にしている!」(これは言い過ぎ!笑)

 

などと私に罵声を浴びせられ(笑)

あまりにショックを受けて、会社を休んだ事もありましたが。

 

しかしながら…

 

「いつか社長に認められるようになるんだ!」

 

と、よく、ありがとうカードに書いてきては、必死にくらいついてまいりましたが、

 

ヒトって不思議ですね。

 

 

なんとかなるものなんです(笑)

 

 

今、営業時間も終わり、最後の打ち合わせを終え、

 

「社長。今年も、目標達成しているといいですね~」

 

と、しみじみ話しながら、

スリザキさんが帰っっていった、静かなローヴェ事務所内。

 

隣の倉庫で、皆が帰った後も、

一生懸命に積み込みをしている

店長、浦ちゃん、岡本君。

疲れているのにも関わらず、元気に挨拶をしてくれる三人。

 

「社長、遅くまで大変だけど、体には気を付けてね。」

 

と、コーヒーをくれる、ご近所セブンイレブンのオーナーさん。

 

始めて先ほどお逢いして、お話ししたばかりの、ローヴェ付近にお住いの方にまで、

 

「社長さん!みんな、ここの社員は凄い人ばかりだね~。」

 

と感心され、

そして改めて、

 

 

 

ミヤモト家具のありがとう

 

 

壁いっぱいに張られた、皆のありがとうカードを読み返し、

胸がいっぱいになります。

 

 

先日、

3年3カ月もの間、弊社本店でアルバイトをしていたミサキちゃんが、

法律事務所で働くために、退職しました。

元々、アルバイトに来る前から、弁護士だったか検事だったっけな?

そこを目指すまでの間、ミヤモト家具で働きたいとやってきた。

 

よって、正直、こんなに長い付き合いになろうとは、思ってもみなかったので、

当初はそんなに、思い入れも少ない社員でした…

 

うちのトモエさんは、彼女が入社したての頃、

おとなしく、声も小さく、真面目な彼女を見て、

 

「社長は、なんであの子を入社させたのか不思議だった」

 

と、私に言いました。

 

それが、1年も経った時の事でしょうか。

 

「見る目があったね。ミサキちゃんが、あんなになるとは、思いもつかなかった」

 

といいました。

彼女は、ミヤモト家具の女性アルバイトでは初めて、

接客にプランの作成。コーディネート、配送までを、社員と比較してもひけを取らぬレベルまで成長し、

 

皆の力になりたいと、

 

仕事を終えた後に、いつも分からなかったことを、私にしつこいくらいに聞いてきました。

 

入社したてのころ。

 

配送が手一杯の時に、

 

スタッフの皆が、

「どうするよ~?」

と相談していたのを聞いて、

 

 

 

 

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入社して間もない彼女を、黒エースに乗せて配送に出かけ、

金沢から能登に行く道中で、

 

 

 

「社長。。。ミヤモト家具って、本当にいい会社ですね。。。

入社させてくれて、本当にありがとうございます。」

 

 

 

そう、しみじみ彼女が話したとき、運転しながら私は、必死に泣くのをこらえました。

きっと、私は、あの日の事を、

 

 

一生忘れないんだろうな。。。

 

 

きょうは、ワタクシ、ミサキちゃんの働く弁護士先生に文句を言われようと、

このブログを書き切るつもりでパソコンを開きましたし、

 

 

これまでの彼女の働きに、敬意を表し、このブログを思いっきり書き切りたいと決意しております。

 

 

入社したころから、いつかこの日が来るんものだと分かっていたけれど、

 

 

いざ、この日が来ると、意外にと言うか…

 

 

本当に寂しいものなんですね。。。

 

 

話すのが苦手で、表に出ることも得意じゃなかったミサキちゃん。

そんな彼女を知っていたから、

私自身も、まさかここまでやれる社員になるとは、想像もしていなかったし、

おそらく、専務をはじめ、他のスタッフも、そう思っていたと思う。

 

皆の役に立ちたい。

お客様の役に立ちたい。

そんなモチベーションひとつで、3年経った今、彼女は、弊社にとって、なくてはならない存在になっていた。

 

 

なのに、

 

 

私はと言うと、結局、最後の最後まで、彼女の役に立つこともできずに

 

 

 

FSCN0074

 

 

 

ただただ笑顔で、彼女の最後の日を見送りました。。。

 

 

 

苦手な仕事だとか…

 

そんなコト。問題じゃない。

 

誰かの役に立ちたい。会社で必要とされるヒトになりたい。

 

働く仲間に感謝し、互いを思いやりる。

 

その気持ちがあれば、苦手とか、そんな問題じゃなくて、

必ずヒトの役に立つことが出来るのだなと、

 

オトナになって、私は彼女を見て教わりました。

 

 

 

 

先日。

 

 

 

 

「社長にミサキちゃんの最後に来た日に、預かってきたモノを渡すの忘れてたわ」

 

 

 

 

トモエさんがそう言って、

机に置かれていたのは、

 

 

 

彼女が私に、

 

最後の日に書いた



「ありがとうカード」でした。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後のありがとうカード

 

 

 

本当に、

 

ワタクシ今年一番かと思うほど、号泣しました。。。

 

出逢いがあれば別れがある。

 

しかしながら、

 

それぞれがぞれぞれの道で、精一杯生き続け、

きっとまた、

それぞれが、

それぞれの人生において、

かけがえのない出逢いを経験する。

 

 

当たり前のコトですが、

アルバイトとか、社員だとかは関係なく、

彼女は私にとって、紛れもない。

 

 

かけがえのないヒトでありました。

 

 

ミサキちゃん。

 

また辛い時もあるやろ…

 

しんどいことがあったら、

 

またいつでも逢いに来いよ…

 

いや…

 

 

いつかもっともっと、ミヤモト家具が発展したら、

 

 

顧問弁護士になって帰ってきてくれよ…

 

 

深く、心にしみました。。。

 

 

最後の「ありがとう」。

 

 

どうか、元気でいてください。

 

 

 

お疲れ様でした。それから、本当に、本当に、ありがとう。。。

 

 

 

 

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代表取締役 宮本 豊彰

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PROFILE
  • 株式会社ミヤモト家具代表取締役 宮本 豊彰
  • ミヤモト家具ホールディングス(株)、(株)Vintage Factoryの代表取締役であり創業者。オリジナルブランド【AF Lusty Road】のディレクター。国産家具ブランド【SOLID】及び【RENSEY】の立ち上げに、共同創業者として携わり、パートナーショップを全国に展開。(株)ミヤモト家具の代表取締役も歴任し、幼い頃に亡くした父親と祖父母を想い、家族で営んでいた【宮本タンス店】を、自身集大成のインテリアショップとして復活すべく、52歳で跡継ぎになる事を目指した実業家。座右の銘は【情熱は伝染する】。現在48歳3児の父。

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