こんばんわ。
オーナーの宮本です。
先日・・・
18年前の2002年来からの、弊社の大切なお客様でございます、
タカバさん(仮名)から、かれこれ5度目???
いや6度目だな。。。
家具のご注文を頂きまして、
廉くんと配送に伺った。
2002年と言えば・・・私が有限会社ミヤモト家具として、
当時意気揚々と再出発を果たした、会社設立2年目の年でして・・・
世の中の荒波に飲まれ、そして揉まれ続けながら!( ̄▽ ̄)!
あまりにも厳し過ぎた現実に!笑、
心が折れるは勿論のこと!( ̄▽ ̄)!精神的も体力的にも、
戦闘能力を完全に失いかけていた時でございました!( ̄▽ ̄)!←ど~いう状況よっ!( ̄▽ ̄)!笑
恥ずかしながら、正しい心を持ち続けて仕事をするというのは、
当時の自分には相当に難解で、←完全にこれは逃げですが…(そこも認める!)
「タカバさんに今、これを販売すれば、来週の借り入れの返済が楽になるかも・・・」
そんな・・・当時の恥をさらけ出すようなことを申しますが、
私は最低最悪の、お客様の気持ちなんて何も考えていない、
まさに自己中心的なクソ野郎でございました。
こんな話は、今の理念研修の時に必ずするんですけどね。。。
毎度、その時の自分を思い出す度・・・
ほんんんっと嫌になる!( ̄▽ ̄)!
まさに消したい過去!( ̄▽ ̄)!
過去を消せるハサミでもあるならば、
最初の25歳から26歳くらいまでは、
ただただ極度にお金が無かっただけで、
正しい心は無くしておりませんでしたが…
憔悴し切った27歳くらいからは、
バッサリ切ってしまいたい!( ̄▽ ̄)!
そんな過去の最低な自分を軽くご紹介!←書かなきゃよかったわ!( ̄▽ ̄)!笑
でも・・・
タカバさんは今思えば、そんな時から、僕のコトを、
「あんちゃん。あんちゃん」
そう言って、よくぞ懲りずに買いに来てくれました。
2005年から軌道に乗り始めたミヤモト家具は、
当時まだ若干続いていた二重価格を一切やめて、
ギリギリの価格設定でワンプライスにし直した。
受注生産でご予約を受けてから製作、仕入れするという形態に変えてからのことだ。
あの時は怖いモノなしに一気にやったので、
相当なお客様から反発も食らった。
「値引かないとか、そんな家具屋聞いたことが無い!若くて何も知らないお前が調子に乗るな!」
と、200回くらい、いろんな方からお叱りを受けました。
「すいません。。。」
と200回くらい謝った挙句に、
「二度と来るか!馬鹿野郎!」
と言われ、ホントに2度と来ないお客様もいらっしゃった!笑
途中、心が折れそうになって、何度も元に戻そうとしたけれど、
元に戻したら、
「また昔のミヤモト家具に戻ってしまうんだ。。。」
そう思うと、何があっても続けようと決心し、いかなる批判も受け入れた。
僕の心が、完全に腐りきっていなかったと、
今振り返って思うのは、その時、心の何処かで、
「値引きを一切言われないお客様もいる。
それでも、また来るねって言って下さるお客様もいるのに・・・
値引きを強く希望するお客様が得をするなんておかしい!
そんなことは値引きを言われないお客様への裏切りだ!
だから絶対やらない!」
そう思っていた私の心は、腐り切ってはいなかったはずだと、
今思い返すと、そんなふうにも感じる。
タカバさんは、
当時毎回、家具をご購入する度に、値引きを強く希望された。
「99,600円です!」
と私が言うと・・・
「あんちゃん!600円まで取るつもりか!そんなもん切っとくのが普通だろ!」
といつも叱られ、
僕はその度に、毎度同じような説明を繰り返した。
「じゃあタカバさん。僕はタカバさんに値引きを強要されるのは初めてじゃない!
だから、それを学習していたら、
僕は金額を10万円です!って言ったでしょう。
でもそれはしたくなかった。
キリの良い数字を並べて、あたかもタカバさんが得をしたような気持ちにさせることは難しくない!
でも・・・
安くして10万6000円!更に6,000円も切って、
10万円にしときますよっ!
って言われるのと、
初めから値引きせずに、
9万9400円です!って、
10万払って600円おつり貰うのとでは、
どっちが得なんですか!!」
とか言って、このくだりを、かれこれ18年間の間で、
4回ほど繰り返しました(笑)
何度話しても、何年経っても、いつも上記のくだりです!( ̄▽ ̄)!
僕がそれでも譲らなかったのは何故か???
それがお客様の為だから。
それが「信用」だと思っていたから。
僕は値引きをせず、その代わり、ワンプライスでギリギリの価格で売り切る。
これを2005年から貫きました。
タカバさんはずっと納得されなかったけど、
それでも、何故か必要な時は、必ず私に電話があり、
弊社から家具をご購入し続けて頂いた。
理由はよく分からない。。。
先日火曜日にレン君と配送に行って、
水曜日の定休日。
タカバさんから電話があり、
「おいっ!あんちゃんよ!カネ用意したから、いつでも取りにこいや!」
と、相変わらずの電話だったので、その日息子を保育園に連れていった帰り、
集金にお伺いした。
いつも自分を待っていてくれる時は、奥様も一緒。
「んで、なんぼになるんやったかの?」
と言われ、僕は即答で、
「85,360円です」
と答えた。
僕は当然のコトながら、どうせまた、
「360円まで貰うつもりか!そんなもん払えるか!!」
と、言われると思って覚悟していましたが、
しばらく黙ったタカバさんは、
「はいよっ」
と言って、私に86,000円を渡された。
ちょっと、いつもと違うな・・・と、気持ち驚きながら、
「640円のお返しです」
とお伝えし、小銭を渡すと、
ビックリする返答が返ってきた。
「また、あんちゃんから買って、ワシは640円も得したな。。。」
と言って、僕の顔を見て、タカバさんが笑った。
流石にその時は、相当驚いたけど、
なんだかムチャクチャ嬉しかった。
最近、
タカバさんは重い病気にかかっている。
それもそのはずで、もう77歳。
僕と知り合ってから18年。
ついこの間まで、
現役で仕事を続けていた、
相当珍しいお爺ちゃん!笑
ここ数年は、
何か用事で、タカバさんの家の近くにくることがあると、
窓をたたいて(笑)
「タカバさん!元気???」
と、(笑) 声を掛けると、
「お~~!お茶でも飲んでいけや!」
と言われたり(笑)、そんなことも言える仲でしたから、
それなりに僕のコトは、「家具屋のあんちゃん」として、
気に留めていてくれていたのかもしれない。
640円のお釣りを貰ったタカバさんは、
なんだかきょうは嬉しそうな顔で、
「あんちゃん。これで、珈琲でも飲みにいくかぁ?」
と言って、そんなまさかの提案に・・・
「当然、お願いします!( ̄▽ ̄)!」
と、言っておいた!( ̄▽ ̄)!笑
帰り際、
僕はタカバさんの体調がすぐれないのを知っているから、
「日中は暑いから、外に出るのは控えて下さい。どうか家でおとなしくしてて下さい」
と言うと、
「おお・・・」
とか言って、話し相手がいなくなるのが寂しかったのか、奥様とふたり。
何か言いたげな感じで僕は部屋をあとにした。
「また、寄ってけよ」
と言うので、
「はい!当然です!じゃあ、帰りますね。いつも家具が必要な時、僕に声を掛けてくれて、本当にありがとうございます!」
と言って帰ろうとすると、
一瞬、ビックリして体が動かなくなるほどに、
衝撃的な一言を言われた。
「あんちゃん。ワシは・・・あんちゃんからしか家具は買わんけんのぅ。。。ありがとう」
一瞬、返す言葉を失った。
当然、めちゃくちゃ嬉しかったし、
なんというか・・・
ホントに感動した。
自分じゃなきゃ買わんとか、そういうの困るんだよな~~~
ミヤモト家具のスタッフなら誰でもイイってことにしないと。
自分すら、理念接客出来ていない証拠だし。
お付き合いして18年も経つのに情けない。
まだそこに行きついて無かったか~~~
あ~~~~~~でも・・・・
自分、ホントに嬉しいです (ToT)/~~~
タカバさん。。。640円。ちゃんと気持ちよく受け取ってくれて、
本当にありがとうございました<m(__)m>
きょうは、この日のコトを、
ちゃんと心に留めておきたいと思い、
とめどないブログを書いてしまった事をお許し下さい。
僕の、価格に対するコダワリも、
チョットは伝わったのやろうか?
それによって、少しでも、自分を信用して頂いたとしたならば、
これ以上ないほど、僕は幸せです。
この先も、
僕が、いや、ミヤモト家具の仲間が、
タカバさんが購入された家具を、必ずお守り致します。
奥さん。
たまに僕のブログ、見てくれているそうだから、
これ、ひらいてくれると嬉しいなぁ~(^O^)/
と言うコトで、僕はそろそろ帰ります。
本日は、
「価格と信用」
と題してお送りさせて頂きました。
明日も皆様にとって、笑顔溢れる1日となるコトを願いまして・・・
それでは皆様。
きょうも笑顔で
ごきげんよう(*^-^*)
株式会社ミヤモト家具
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INTERIOR SHOP MIYAMOTO
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代表取締役 宮本 豊彰