株式会社ミヤモト家具代表取締役 宮本豊彰のブログ

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身近な名もなき挑戦者

こんばんわ。

オーナーの宮本です。

 

めでたく、今年最後。84回目のブログになりました。

 

今年は私にとって、コロナ禍だからというコトを抜きにしても、

ここ数年で、もっとも印象深く、そして最も気付きの多い、

そんな1年であったように思う訳でございます。

 

よって、今年を締めくくる最後のブログは、

そんな中で気付いた、皆様に・・・いや・・・

ひょっとすると自分自身にと言うほうが正しいのかもしれない。

 

私が今年最も深く伝えたい事を、

この日、二度と忘れないようにという自分自身への戒めも込めて、

最後のブログに書きしるし、

気持ちよく1年を締めくくりたいと思う。

 

まず、タイトルにもありますが、

私が今年、ブログを見てくれた皆様と、

そして自分自身に、最も伝えたいコト。

それは・・・

 

「身近にいる、名もなき挑戦者を応援するコト」

 

です。

ここで言う、「名もなき挑戦者」の定義を、

このブログでは私も含め、世の中、一般的には、

名前も知られていない人のコト。

つまりは・・・

 

 

 

株式会社ミヤモト家具 全体社員写真

 

 

 

弊社では私を含め、社員全員に当たりますね(*^-^*)

いわゆる、有名人でも有名経営者でも何でも無い、

全ての人のことを指したいと思う。

 

 

では始めます!(^O^)/

 

 

私が今年、最も印象に残った出来事は。

それは・・・

弊社のアルバイトとして勤務していた・・・

 

 

 

渡辺 廉 ブログ用顔写真 (3)

 

 

 

渡辺廉くんが、新卒で勤務していた時以来、

正社員として復活したことです。

 

なんだ???そんなことか?( ̄▽ ̄)?


 

と思う人も、多くいると思うし、

弊社の社員で無ければ、???な感じだろう( ̄▽ ̄)

でも、最後まで見てもらえると、

私の最も伝えたかったコトが、きっと分かって頂けると思う。

 

 

元々、彼のミヤモト家具でのキャリアの第一歩は、

コーディネーターになるまでの間。

お客様のリアルな反応を見るコトの出来る、

配送・製造部で、

私は彼に、体力も付けながら、その基礎を学んで欲しいといった想いで配属させた。

 

そして、新卒の時は、私も若い頃に経験し、

先日のブログでも記載したわけですが、

新卒社員の大体が例外なく、

 

 

何も分からない。

指示されないと何もできない。

言われるコトだけ、ちゃんと出来るようになるコトだけを求められ、

そりゃ当然おもしろくもない。

自分で考えて創意工夫する余地も余裕もなく。。。

よって・・・

仕事が、自分でコントロールできる状態に無い。

 

 

まぁ新卒の頃って、誰しもがこんな感じと思うので、

最初の頃は人の2倍も3倍も、体力も消耗すれば、

ストレスも限りなく感じるコトだろうと思う。

 

一部弊社でも例外はあるとは言え、

彼はまさに最初の頃、上記にドンピシャ当てはまり、

自らの体調を崩して、少し不安定な状態になっているようにも見えた。

 

 

今でも鮮明に思い出すことがある。

彼が新卒で入社し、その翌年2月にあった、経営計画発表会の日。

会を終えて仲間数人と飲みにいった帰り、

私は廉くんに呼び止められ、話があるからと、深夜駅前の居酒屋に2人で行った。

 

彼はそこで、その時の辛い胸の内を私に打ち明けて、

私は、

 

「これからどうしていきたいのか?」

 

これをトコトン彼に聞いたと記憶している。

その時、私が感じた彼の意外な一言は、

 

「きょうの経営計画発表会に出て、自分本当に感動したし、

ミヤモト家具のようなこんな会社、他には無いと思うんです。

僕はこの会社を辞めたくない」

 

辛い思いをした彼が、何故かそう言ったので驚いた。

その後彼は、社員からアルバイトになる道を自ら選び、

何とかかんとか、弊社に残った。

 

 

それから年月は経過し、

今年も5月の出来事です。

 

 

深夜ひとり、オフィスで仕事をしていた時。

彼から1本の電話があり、

 

「どうした?」

 

と聞くと、

 

「社長に話したいコトがあるので、今から伺ってもよろしいですか?」

 

と言うので、

 

「いつでも来てイイよ」

 

と、彼に伝えた。

深夜に私のオフィスにやって来た彼は、

恐縮めいた感じで椅子に座り、私に衝撃な言葉を投げかけた。

 

 

 

「入社した頃、仕事は全然楽しいと思えなかった。

環境整備ですらも、

何でこんなコトしなきゃならないんだと思いながらやっていました。

でも社長・・・

自分、いま仕事がとても楽しいんです。

いま自分がしている、この環境整備も、これをすれば、

塩岡さんや本田さんが仕事がしやすくなるんだな…とか、

配送部の方達が楽になれるんだな…とか、

そう思うと・・・・

仕事がとても楽しいと思えるようになりました」

 

 

 

これを聞いて正直、

私にとっては、あまりに予想外過ぎた彼の報告でしたから、

私は一瞬、言葉を失った。

 

しばらく、時間にして30分ほどだったであろうか?

私は彼と、彼が今している仕事の事について話を聞き、

まぁ彼がどう思っていたかは別として、

私は楽しかったので、時間はアッと言うまに過ぎたと記憶している。

 

話し終えた最後に、

 

 

「廉くん。ところで自分。

この話をしに、俺に会いに来たの?」

 

 

と聞くと・・・

 

 

「はいっ!(^^)!」


 

 

と答えたので思わず笑った!( ̄▽ ̄)!

その日からでした。

ジワジワと込み上げる、なんとも言えないこの感情。

私はその後、自らを猛省し、強烈に感じた気付きがある。

それは・・・

 

 

たかが小さな「業務」と思える内容も、


なぜ?それをするのか?の、


「なぜ?」


が分かった瞬間、


それは「仕事」に変わるんだな…と、気付いたコトだ。


 

 

この数日間の間で、彼と関わったその時間は・・・

 

私にとって果てしないほどに、


自分が愚かな経営者だと感じた瞬間でした。


 

自分が普段している何気ない仕事も、考えや価値観も、

そんなコト言わなくても分かっているだろうと思い込んだり、

私は自ら勝手に、

「そんなことは、わざわざ言わなくても良いこと」

だと思い込んでいた。

 

日々、ひとつ一つの仕事には、必ずすべき理由がある。

する必要が無いと思った仕事は捨ててるわけですから、

その他の仕事には、全てに意味があるわけで、

私はそれを説明することを、

何年も何年も、おろそかにしていたのだと気が付いた。

 

その後・・・

 

私は毎月、各部署ごとに「ベクトル勉強会」と名付けた、

まぁ~いわゆる、

社長が何を考えているのか?

理念から繋がる言葉の意味、その認識と価値観・考えを、

皆に、事細かに伝える勉強会を実施することを決意し、

その後私は実行に移した。

 

 

 

配送・倉庫管理 ミヤモト家具配送部最強説 (14)

 

 

 

自分が最も大切にしたい、既に定着したものを除く、

まずは100語を洗い出し、

その認識と、弊社の理念、社長の価値観考え方を共有し、

ベクトルを揃える為に、私はこの勉強会を愚直に実行した。

今はボンヤリとしていたとしても、

何度も学ぶコトで、

いつか気付くこともあるだろう。そう信じて実行した。

 

そして今、この勉強会は、私が教えた事を部署で持ち合い、

部署別のベクトル勉強会をする仕組みを整えたことで、

完全に我が社に定着し、今、劇的に変わり始めている。

 

 

 

これも全ては、若干20代も半ばの廉くんが、私に教えてくれたコトから始まったのだ。

 

 

 

ミヤモト家具 受発注センター 渡辺廉 社員復活記念日【2020.08.16】 (4)

 

 

 

その後、彼は弊社で「正社員」として復活を遂げた。

一度、社会の壁にぶち当たり、

いろいろな不運にも見舞われて、

どん底も経験した彼は、

見事、ここミヤモト家具で、

どん底を味わったはずの、まるで同じ場所で、

彼は復活を遂げたのだ。

 

 

そして、いま振り返ると思うコトが幾つかある。

きっと彼は、しばらく話しをしていなかった私と話をしようと思いたった時、

ひょっとすると躊躇したのではないだろうか?

 

「こんなこと、報告して良いものか?」

 

と、一瞬、ためらったに違いない。

 

それでも彼は、勇気を振り絞って、私に報告をしに来た。

その勇気ある彼の行動が、

私にもまた、これからの新しい1歩を踏み出す、

「勇気」を与えてくれたのだと、

私は今、そう認識しているし、あの日が無ければ、私の行動は違ったモノになっていたはずだ。

 

 

 

「社長。自分はまた、社員に戻ることはできるのでしょうか?」

 

 

 

彼にそう聞かれた時。私に断る理由があるはずも無く、

 

 

 

「廉くんなら出来る!また一緒に頑張ろう!」

 

 

 

と、思わずそう言ったと思う。

 

あの日、彼が帰ったあと、翌日、嬉しさのあまり、

私は彼に御礼のチャットを送った。

純粋にその時の想いを、彼に伝えたいと思ったからだ。

彼からの返信は、想像した以上に、深く自分の心に響くモノだったが、

これは伏せておきたい。

 

内容は言えないが、

私は彼から元気を得て、これからも挑戦していく上での勇気を、

沢山もらったコト。これだけは間違いない。

 

 

 

また長くなりましたので、では、この辺りで、

私が最も伝えたかった、きょうの話をまとめたい。

改めて、私が、もはや自分自身に、またブログをご覧の皆様に最も伝えたかったこと。

それは、

 

 

 

身近な名もなき挑戦者を応援するコトです。


 

 

 

大それた挑戦で無くたってイイんです。

自分自身の、人から見たら、

「なんだ、その程度か。」

と思われる、小さな挑戦でもイイ。

未熟でも、否定するのではなく、

 

 

 

「お前なら出来る!」


「あなたなら出来るよ!」


 

 

 

そう言って、背中を押してあげて欲しいのです。

 

思えば、私にも、ミヤモト家具をやり始めた時、

見返りを一切、求めることもなく、助けてくれた友人・知人・会計士の方、

そして、前職の同期や同僚が、沢山おりました。

 

お金も人も物も何もかも、何ひとつ持っていなかった自分が、

愚痴をこぼし、全ては他人のせい、環境のせいにして、

自暴自棄になっていた自分を、本気になって叱ってくれて、

それでも最後は、

 

 

 

「トヨアキなら出来るよ!」


 

 

 

そう言って、背中を押してくれた先輩がいました。

自分の解釈さえ間違わなければ、

それだけで人は、前を向いて挑戦する勇気を持つことが出来るのです。

 

 

その、身近な名もなき挑戦者が、


会社にひとり、ふたりと増えていく度に、


自分のいる環境が、今いる会社が、素晴らしい場所に変わっていくコトを実感できるはずです。


 

 

ミヤモト家具も、元々社風の良い会社だと思っておりますが、

こんなどころじゃない!

きっと、

会社にいるひとり一人。

その挑戦者たちの心が折れなければ、

きっと会社は、今とは比較にならぬほど、

もっともっと果てしなく良い方向に変わっていくコトが出来るはずだと、

 

私は今年、廉くんとの会話や、

20代も半ばの頃。

自分を奮い立たせてくれた先輩の言葉を思い出し、

改めて、そのことを学ぶキッカケを得ることが出来ました。

 

 

これが今回、ブログのタイトルにも致しました、

「身近な名もなき挑戦者」


に込められた、私の想いです。

どんなにメンタルが強いと思う人であったとしても、

か弱き1人の人間です。

否定され続ければ、心は消耗します。

でも、僅かひと言。

 

「出来るよ!」


 

って、声を掛け、背中を押してあげるだけでイイのです。

世の中の、どんな成功者だって、元々は、

「名もなき無謀な挑戦者」だったはずなのです。

 

 

はい。熱くなってきたところで。どうやら

このへんが潮時なような気がしてきました( ̄▽ ̄)笑

本日も、こんな年末に、最後までブログを読んで頂きました皆様。

本当にありがとうございました。

 

また、この1年。

ミヤモト家具を支えて頂きました、沢山のお客様と働く仲間、

そして、今年も懲りずに、

弊社に携わって頂きました協力工場の皆様や、

沢山の関係者の皆様に、

心からの感謝を申し上げ、

今年最後のブログとさせていただきます。

 

 

本当にありがとうございました。

 

 

「今年もやり切った!」

支えて下さった沢山の方々のお陰で、

今もそう言える1年であった事を、心から誇りに思います。

 

明日も、皆様にとって、笑顔溢れる、最高の1日となるコトを願いまして・・・

 

 

 

ミヤモト家具 社員一同 先祖の墓参り

 

 

 

それでは皆様。

 

 

 

第一回ミヤモト家具 漢【オトコ】会 (3)

 

 

 

きょうも笑顔で

 

 

 

株式会社ミヤモト家具 全体社員写真

 

 

 

ごきげんよう(*^-^*)

 

 

 

P.S 今期も引き続き、株式会社ミヤモト家具は、多くの皆様に支えられ、コロナ禍の中、過去最高を更新する事が出来ました。本当に、本当に、ありがとうございました。

 

株式会社ミヤモト家具

https://www.miyamoto-kagu.net/corp/

INTERIOR SHOP MIYAMOTO

https://www.miyamoto-kagu.net

Vintage Factory

https://www.vintagefactory.jp

Interior Proshop LOWVE

https://www.kagu-lowve.jp

SOLID FURNITURE STORE  TOYAMA

https://www.solid-furniture.jp

SOLID FURNITURE STORE  KANAZAWA

https://kanazawa.solid-furniture.jp/

代表取締役  宮本  豊彰

 

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PROFILE
  • 株式会社ミヤモト家具代表取締役 宮本 豊彰
  • ミヤモト家具ホールディングス(株)、(株)Vintage Factoryの代表取締役であり創業者。オリジナルブランド【AF Lusty Road】のディレクター。国産家具ブランド【SOLID】及び【RENSEY】の立ち上げに、共同創業者として携わり、パートナーショップを全国に展開。(株)ミヤモト家具の代表取締役も歴任し、幼い頃に亡くした父親と祖父母を想い、家族で営んでいた【宮本タンス店】を、自身集大成のインテリアショップとして復活すべく、52歳で跡継ぎになる事を目指した実業家。座右の銘は【情熱は伝染する】。現在48歳3児の父。

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