こんばんわ。
オーナーの宮本です。
きょうは、改めて言っておきますが、
こんなブログを書くことを、私自身が全然望んでいなかったし、
本当は、今も全く気が進まないのですが。。。
だけど・・・
きょう・・・この日のブログを・・・
私の大切な1人の仲間に向けて、彼がこれを読んでくれることを願い、
我慢しながら… 全力で最後まで書き上げたいと思う。
出逢いは2007年。
14年も前にさかのぼる。
私は32歳で、当時は正社員という人はいませんでしたが…
トモエさんとアルバイトの2名。それと犬のシゲオ!!笑
また、サラリーマン時代の同僚が、入れ替わり立ち代わりで手伝ってくれていたような・・・
まぁ~ミヤモト家具としては、底は何とか脱して、
これからいよいよ成長軌道に乗ろうか否かといった・・・
そんな重要で、大切な時期であったかと思う。
そんな時代に…
20代はようやく後半に差し掛かったかのような、ひとりの青年。
名前は、
大手ベットメーカーに勤務する、フランスベットの千賀さん。
彼が、これから弊社の担当になるという事で、
ある日。挨拶にいらっしゃった。
私は2000年代は初頭の、極貧時代を支えてくれた方や、
協力工場さんやメーカーさん、また、当時のお客様には、
執着しているといってよいほど、思い入れがとにかく深い。
フランスベットさんなんかは、まさにそこのドンピシャで、
いつか・・・
「ミヤモト家具と、ずっとお付き合いしてきて良かった」
そう思ってもらえるようにと、(今も継続中ですが)、
お付き合いしてきたつもりですので、
当然、新しく赴任された千賀さんを、私は快く受け入れられたと思う。
そんな見るからに好青年の千賀さんでしたが、
ただ彼は、当初から良い意味で変わっていた。
僕がフランスベットさんに執着しているのなら、意味も分かるが、
千賀さんは千賀さんで、最初の頃から雰囲気が違った。
そもそも当時の未完成なミヤモト家具の店舗を見て、
やけに感動していたし、
「社長は何処で勉強されて、このような店舗にされたんですか?」
とか、
「こういう店に、うちのマットが飾ってあることが嬉しいんです!」
みたいな事を、いつも笑顔で話して下さった。
正直、当時は何を展示するにも、毎月限られたコストの中でしか出来なかったし、
やりたいコトも我慢しながら、自分が理想とする店舗にはほど遠く・・・
それもあってか・・・
千賀さんの言葉には、当時から随分と勇気づけられた。
それに、普段はあまり聞かれないような事まで、
よく質問されたな‥‥
と、今振り返れば思い出せる。
そういえば・・・
「もう少しスリムになったら、社長と同じ T シャツが欲しいです!」
と、AF-T シャツが店内に飾ってあるのを見て、そんなコトを言われた事もあったかな。。。(*^-^*)
それを聞いて、ミヤモト家具を本当に好きでいてくれているんだな…と感じたし、
当然嬉しかったのは勿論だが、
とにかく、何故か?
当時のミヤモト家具のそもそもに、
興味を示してくれた、珍しい営業マンだったようにも思う。
そんな千賀さんは、ずっとこの14年。弊社の担当で居続けた。
実はそれが、たまたまかと思っていたけど、
ミヤモト家具が好きで、ずっと志願して弊社の担当で居続けていたと聞いた時、
私は嬉しくて泣けてきたし、もっと彼に貢献したいとも思った。
4年前。
SOLID用にと、オリジナルのマットを開発しようと思った私は、
休みの日に、ベットメーカーの工場を、改めて1社1社周った。
気持ちは当然、千賀さんに頼みたい。
でも、品質対価格に異常なコダワリを持つ私は、
頼むにしても、自分自身を納得させるものが欲しかった。
結果、フランスベットさんが一番 職人気質で、
それでいてバカ正直なメーカー(笑)だと思ったし、
プロモーションの「下手さ」すらも、こう言っちゃ失礼だけど、
それですら僕には可愛く見えた(笑)
そしてその後、2018年。
工場を見てみたいと希望した仲間を、僕はフランスベットの兵庫工場に連れて行った。
そこでいろんな人と話をし、
当時重要人物であった小薗井部長に私の想いを聞いてもらった。
そもそもゼロベースで、本当にオリジナルのマットが実現できるのかどうか?
しかし当然、そんな事は難しいと分かっていながらも、
自分が検証した結果と、
これからのインテリアショップとの関わり方を、
私なりな見解を交えて話しをするだけでも、価値が有ると思ったからだ。
その後の、「未知への挑戦」を繰り返した開発秘話は、
都度私に報告が来ただけでも、語れば語り切れぬほどに有りますし、
このSOLIDマットの製品化に辿り着くまでには、
なんと4年もの歳月を費やした。
しかし・・・これだけはハッキリと申しておきたい。
SOLIDマットは、
ミヤモト家具とフランスベットの共同開発だと謳ってはいるが、
私がしたことは・・・
自分のフランスベットさんに対する長年の想いと、
事実として調べ尽くした私なりの検証結果。
そして、その事実を元に、唯一自分が「本物」であったと確信し、
だからこそ、ここでオリジナルのマットを作りたい!と願う、
私自身の気持ちを、誠心誠意に伝えただけ。
それだけです。。。
よって、このマットを作ったのは・・・
フランスベットさんに関わる、若田部所長はじめ工場の皆様と、
そして何より、
前代未聞のSOLIDマットを作った、
その張本人こそ・・・
それが千賀さんだ!
誰よりもフランスベットの社員である事に、
誇りと情熱を持った彼は、
この度、とある事情でフランスベットを退社する。
「これまでにも退職した社員は当然いたけど、
彼ほどまでに引き留められた社員はいなかった」
そう若田部所長から聞きました。
千賀さん・・・
全国津々浦々とまではいきませんでしたが・・・
色々な所に共に営業に行って。
色々な仲間と出逢い、
時には食事がてら反省会もしながら・・・
沢山の「素敵な思い出」をいただきました。
僕らがこの先、出来る事は、
この千賀さんの想いが込められたSOLIDマットを、
多くのお客様に伝え、体感していただき、
そして喜んでいただくコト。
これしか出来ないのでしょうか?
もしも・・・それしか無いとおっしゃるのならば・・・
僕はその約束を守ります。
昔、うちがまだ一桁の社員数だった頃。
千賀さんが言いました。
「ミヤモト家具さんは、いつか絶対に全国でも有名な家具屋さんになると思う。ホントにそう思います」
実はあの時、ビックリして何も言えませんでした。
当然、なんの根拠も無かったと思うし、そもそもお世辞だったのかもしれない。
でも・・・
少なからず僕は、あの言葉に救われたし、沢山の勇気をいただきました。
弊社の社員の為に、作ってくれた勉強会の資料。
じっくり拝見させて頂きました。
そして本気で感動しました。
今更ですが・・・なんと御礼を言えば良いのか・・・
言葉になりません。
本当に、本当にありがとうございました。。。
どんなに辛い時も、ずっと見てくれたヒトがいる。
どんな時にも、ずっと応援してくれたヒトもいる。
自分達の成長を、心から喜んでくれたヒトがいる。
千賀 一徳さん
彼もまた、
私の、「大切なヒト」である。
株式会社ミヤモト家具
代表取締役 宮本 豊彰