今から2年9ヶ月前。
2015年6月5日。
今でも昨日のことのように覚えている。
ガタイの良い、
クソまじめな男が、
何度かメールでやり取りした後に、
弊社に新卒一次面接にやってきた。
富山には縁もゆかりもない、岐阜県出身の男で、
大学は、理工学部電気電子工学科に通う22歳。
そもそも、全く家具屋と結びつかない学部出身者が
何でうちに応募してきたのか?
全く理解できなかったのだが、
なんせ自分。
変わった子が大好きなので、当時、疑いもなく、彼の希望を受け入れたわけだ。
正直ですね。
今の今まで、1分前まで、
ぜ~~~ったいに、こんなブログは書かないと決めておりましたから、
なんでこの忙しい、先に片付けなければならない仕事があるにも関わらず、
こんなブログを書かなアカンのか?
自分自身にも理解が出来ないのですが・・・
ここまで書いてしもたしな。。。
しゃあないわ。最後まで今の気持ちを書き綴ろう。
それに
私にとっては、
今いる社員が当然に、一番大切ですから、
彼がどうなろうと、今となっちゃ別にど~~でもイイんやけど、
なんなんですかね?
とりあえず、寂しくて仕方がないのだコノヤロー。。。
やっぱり、月初めだしね。
ブログなんて書かなきゃよかった。。。
あの年に入社したスタッフには、特段思い入れもあるし、
と言うのも、
特に彼とサクちゃんは
専務とチイちゃん以来、
再び新卒を今後採用し続けようと決意した、
そんなふたりでしたしね。
僕はあの年、沢山の応募者があった中から、
彼と、そして現在、LOWVEで働く伊藤さくらを、
新卒として入社させた。
時を同じくして入社してきた塩岡くんとの三人が、
ほぼほぼ同期入社で、
その後、中村友香、澤田駿が続き、
僕はこの歳のメンバーを、
今後すでに計画のあった事業の拡大に向け、
数年後に中心メンバーに添えようと、
専務と部長の力も借りながら、
手塩にかけて育ててきたつもりだ。
そして今でも思うのだ。
このご時世。未だに、
こういう子がいるのだなと思うほど、
彼は真っすぐだったし。
堅苦しい表情と、ガタイの良さとは裏腹に、
気持ちよすぎるくらいに素直な男。
そんな彼の名前は、土屋健人
今でも忘れられないのだが、
当時、最終の3次面接に訪れた彼に、
「自分、理工学部からうちに来て、
将来、どうなりたいんだ?」
と聞くと、
「ずっと、さかのぼって夢中でブログを読みつくした。
自分は宮本社長のようになりたい」
と言われ、
相当頭がオカシイ奴だと思い(笑)、
私は当時、彼を入社させることに踏み切った。
入社当初から、
随分と役に立つ男だなと思っておりましたが、
この度、
本格的に家具職人として、
木工の訓練学校に入学すべく、
弊社を退職する運びとなった。
なんでこんなブログを書かなアカンのやろか?笑
たった今、少し考えてみたのだが、
彼は最後の最後まで、
ミヤモト家具の価値観、考え方に共感し、
ホントにミヤモト家具を象徴するような、そんな社員だったしね、
それに・・・
誰がどう見たって、
ホントに良く働いた。
最初に、学校に行く事を相談され、
その後の計画を私なりに詳しく聞いてみると、
どう考えたって、
「いばらの道」
としか思えない、そんな選択(内容はあえてふせときますが)をしようとしているし、
私、親でも何でもありませんが、
何故、
この少子高齢化、労働人口の減少、毎年、千葉市程の人口が減っていく世の中で、
その将来設計をしようとするのか?
もはや正真正銘のバカとしか言いようが無いのですが、
確かに可能性はゼロとも言えないし。
そして何より、
彼は独身で、歳も若い。
やるのなら今という気もする。
なので、手塩にかけてきましたから、
当然寂しかったですけどね。
反対は一切することなく、
私は彼の想いを受けとめた。
久しぶりに見た、変人ですわ。。。ホンマに。。。
でもね、
短い間だったけど、
いつだって一切、手を抜くことも無く
というか・・・
そんな容量のイイことが、出来る男であるはずも無く・・・
ホントにね。
どう考えたって、良くがんばったと思うよ。土屋君。。。
入社前の時の研修時。
最初の印象と、最後の印象が、
これほど変わらない男と出逢ったのは、
多分ワシ、、、
初めてじゃないかなと思う。
もはや写真だけが懐かしいだけ。。。
あれは、富山にやってくる、
引っ越しの日。2年前の、3月24日だったと思う。
私は彼と二人、
アパートまで迎えに行き・・・
近くの焼肉屋にメシを食いに行った。
その後、
同期のサクちゃんとの入社式は、あの時自分も新卒久しぶりだったから、
張り切ってたよね。。。きっと。
現在も大活躍のサクちゃんは当然、
ずっと、彼は、最後の最後まで、私の期待に応え続けた。
いつだって愚直に、よく働き、
よく笑い
時に戸惑い(笑)、
ホンマによく、ネタにしてやった(笑)
口下手ながらも、お客様の前では一生懸命で、
彼の行動は、
お客様に喜んで頂くことを最優先に考え、
私の価値観にも深く理解を示した。
同期の3人で行く飲み会を、16会と名付けた。
富山に誰も知り合いがいない彼に、
どうせまともにメシも食っていないだろうと、
たまに一緒に、メシも食いに連れて行ってやった。
「中型の免許も持った方がイイ。」
そう言って、
自動車学校に連れて行き、
会社経費で免許を取らせた。
子供好きのくせに、強面の顔の為、
子供には好かれなかった、気の優しい男・・・。
「土屋君。入社した時と同じ、最後もまた、
同じ店の焼肉屋でメシでも食いに行くか?」
と、言うと、
「社長!イイですね!数年経ったら、
こうなりましたってなるわけですね!」
と言って笑っていた。
それから
これも昨日の話ですが、
使用後はこんな感じになりました(笑)
きのうで会うのをやめときゃ良かった。。。
つい数分前ですけどね。
引っ越しを終え、
スタッフの数名と、ご飯を食べに行ってきましたと、
私の事務所に、
最後の挨拶にやってきた土屋君。
「元気でな」
と言うと、
「社長もどうかお体に気を付けて」
と、気遣われたくない、彼に言われ、思わず胸が熱くなった。
土屋君。
幸せになれるかどうかも、分からんで。
いばらの道だと思う。
でも、
絶対、元気でいろよ。
店を出せるくらいになったら、
俺、協賛してやるから、
土屋君の為と思うと、出資してやるのは、
何故か惜しいと思わない。
困ったら会いに来いよ。
それから、正月にはな。
またいつでも寄って行けよ。
いつだって、家具を待ってくれているお客様の為に、
そしてミヤモト家具の発展の為に、
一生懸命頑張ってくれたしな。
きっと、
さすらいの旅もしんどいぞ。
嫌なコトがあったら、またいつだって、戻って来ればイイ。。。
それから、さっきは照れて言えなかったけど、
お疲れ様。今まで本当にありがとう。
また逢う日まで。
イイ男になれよ~~
情熱を胸に秘めて、これからも、ずっとずっと。
ミヤモト家具に、しっかりと足跡を残して旅立ったこの男。
土屋健人 25歳
彼もまた、私の、大切なヒト である(*^-^*)
株式会社ミヤモト家具
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INTERIOR SHOP MIYAMOTO
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代表取締役 宮本 豊彰