こんばんわ。
オーナーの宮本です(^_^)
先日、我が本物研究所の第二回オープンセミナーが開催されまして、
大盛況で終了いたしました。
本日は、それについてお話をしようと思っておりましたが…
先程、山元食道さんのオーナーであり、ヤマモト塗工さんのオーナーでもあります山本社長からのご相談のお電話で、気が変わりました(笑)
きょうは、我々のような企業が、必ずと言っていいほどぶち当たります、
企業か?職人か?
と言う問題についてお話ししたいと思います。
職人がいての企業であり、企業あっての職人。
その狭間で、時に嫌な思いもすることもあれば、言葉にならない嬉しい思いもすることがございます。
日本では、納期と価格が絶対。
そんな条件の中、企業として、少なからず利益を出す為に試行錯誤を重ね、効率性を重要視し、年々、技術として100点を求められることも少なくなってきたようにも思います。
家具職人しても、手加工による技術よりも、いわば機械能力。
価格と利益を生み出すための、海外生産。
企業として大切なことで、我々の製品の中の一部にも、品質にこだわりを見せた、中国製品もあるのも事実です。
海外の職人さんに日本の確かな技術を伝承することも、企業努力と思いますし、納期、価格を抑える為に、数多くのNCの機械を導入し、正確で且つ生産力を上げることも企業努力として重要です。
しかしながら、今は機械の発達により、若い世代の職人が減少し、
「仕事は見て学べ!」
とか
「若い時の苦労は買ってでもしろ!」
とか、私の年代くらいの人までは、当然のようにまかり通っていた常識でしたが、それも今は昔です。
現在の若者には通用しないと言っても良いでしょう。
僕はおそらく、10年先には、家具職人と言う職業が、成り立たない時代になるのではと感じています。
接手の技法も、機械で出来てしまう時代ですから。
いわば、上手に機械を使いこなせる人が、いい職人と言っても良いのではないでしょうか?
若干悲しい現実です。
しかしながら、こだわればこだわったなりの製品に出来上がるのが家具でございます。
職人としての技術があれば、イレギュラーな依頼にも、また、高度な仕上がりを求められたときにも、対応することが出来ます。
また、生産効率を求めるあまり、木どりや木造り、研磨や塗装、木口の仕上げなど、職人の目や手が必要とされる部分では、当然のことながら見劣りしてしまいがちです。
企業として、従業員の幸せを考えれば、生産効率を上げる努力をしなくてはならない傍ら、職人としての技術力を磨くという事は、どちらも軽視してはならぬことのはずです。
その狭間で、私も悩むことがあり、同じく、山本さんも同じ悩みをお持ちのようでした。
塗装ひとつとっても、こだわればきりがありませんが、価格が決められた中で、時間と材料費を費やし、それ以上の仕事をするは、企業として成り立ちません。
そして重要なのは、お客様も、我々の考える、100%は求められていないという事が有り得るという事実。
これも、職人は知る必要があると思いますが…
ただし、確かな事がございます。
職人としての腕を磨く事は、我々の理念にもあるとおり、携わる沢山のお客様を幸せにする為に必要であることは言うまでもありません。
誰にも出来ないと言われることも、ミヤモト家具でなら実現できる。
本物を追求し、あらゆる分野で高度な技術を会得することは、同時に、沢山の人を幸せに出来る能力を身に着けるという事に繋がります。
その技術力を求められる方が、例え5%にも満たなくとも、その5パーセントの方を幸せにする事が出来るのは、富山でミヤモト家具で無ければならぬと思います。
山本塗工の山本社長。
こんな感じでいかがでしょうか(*^_^*)
提示された価格で出来ない、もしくは納期が無いから出来ないというのは仕方ないにしろ、ただ、技術が無いから出来ないというのにはなりたくありません。
家具屋の企業として
そして職人として、
あらゆる場面にも対応できる能力を高め、企業としても成長していければと思います(*^_^*)
さてさて、きょうは仕事がモリモリです(>_<)
ご飯モリモリ食べて、張り切って頑張ります!!!
それでは皆様、ごきげんよう(*^_^*)
ミヤモト家具
INTERIOR SHOP MIYAMOTO
https://www.miyamoto-kagu.net
Vintage Factory
https://www.vintagefactory.jp
代表取締役 宮本 豊彰