こんばんわ。
オーナーの宮本です。
そういえば、一度もブログで紹介することが無かったのですが、
コーセルの創業者であります、飴 久晴さんの経営塾に、
実は1年かけて通いまして、
先々月の2月に、めでたく全日程を終了しました。
本を読むのは好きなほうと思っていたのですが、
久しぶりに経営塾の課題で度々出された、
ドラッカーの本を読み切るのはですね・・・
相当しんどかった( ̄▽ ̄)笑
何かと難しく書かれているので、
理解をするのに時間がかかりましてですね・・・
お蔭で、他の本を読むのが、非常に楽に思えるようになりました(笑)
コーセルを、あれだけの企業に育て上げた飴さんでさえ、
当然の事ながら、その道のりは楽なものでは無く、
幾度となく、艱難辛苦に直面してきたそうです。
そして、当時をこう語る飴塾長。
「いくら酒を飲んでも酔いが全然回らない。
ようやく寝付いても2時間で目が覚める。
時間つぶしにと本を広げても、読む気力が湧かない。
そうして、悶々と夜明けを待っている時間がとても苦しかった。」
その時に、心の支えになったのが、経済評論家の伊藤肇氏の著作だったと言います。
その本には、こう書かれていたそうです。
人生は一冊の問題集である。
問題は解決されるためにある。
この世に解決できない問題は一つもない。
そう綴っていた伊藤氏の言葉を読んだ瞬間、
飴さんは、
「こんなに自分を苦しめている問題にも、
明快な答えがあるのかと思うと、
心が楽になった」
と話します。
きっと、私の20代~30代前半の頃の苦労なんて、
全然たいしたことなかったんやろな~と、
そんなふうに思うと、
おそらく変態なワタクシは(じゃかましいっ!笑)、
もっともっと非常な困難に出くわして、
辛く苦しむ出来事を、また乗り越えてみたいと思ったりするわけで。
飴さんの経営塾では、
参加者全員、そして当然にワタクシも、
ボロクソに言われるので、とても楽しむことが出来ました(やっぱり変態ですね・・・)( ̄▽ ̄)
40にもなって、こうして叱ってくれる人がいるというのは、
本当に有難いと思えるきょうこの頃。
会社を設立して17年目。
世の中には、
お客様のいない企業は存在しないわけですが、
振り返ると、
もしも、あり得ないとはいえ、
お客様がいなかったとしたら、
20代から30代前半の私は、
とっくに精根尽き果てていたのだろうと思う。
ちょうど今から丸7年前の出来事だ。
お客様が増え続けていく中、
実態が全く追いついていなかった当時のミヤモト家具に、
ひと組のお客様がご来店された。
名前はTさま。
最初にお声がけした時の印象は、
とてもよく覚えていて、
今でもその時の背景や、Tさまの表情一つひとつ、
しっかりと思い出せてしまう。
私もまだ34歳で、若くて未熟だったのもありますが、
あの時は、ご主人、奥様とも、表情は硬く、
かなり警戒されたような印象だった。
Tさまには、当時、5歳になる息子さんがいた。
ご夫婦のおふたりは、
身なりや話し方など、きちっとした感じの方で、
よくよく考えると、あの時の自分が、良く相手にされたなと、
今になってホントに思う(じゃかましい!笑)
その後、今も本店に展示しているSLOWのソファーを、
情熱満載に語る私に、少し興味を抱いてくれたのか?(実際の所は分かりませんが)、
ご新築一件分の、インテリア全般のプランをするコトになり、
おふたりに、何度も何度も千石町の本店に足を運んで頂いた。
5歳の息子さんは、
元気で可愛くて、私を含め、
当時うちに務めていたスタッフにまで、
考えられないくらい懐いてくれた。
ご主人と奥様が、家具やカーテンを選ぶ中、
一緒にオセロをしたり、
時にはうちのスタッフの膝の上にのって、アニメの動画を見たり、
自分はよく覚えていないのだが、
随分前に亡くなってしまった、
当時ミヤモト家具の看板犬で、私が19歳の頃から買っていた、
太り過ぎたダックスフンド!笑
名前は宮本しげお君と、(ど~いうコトよ!笑)
よくじゃれ合って遊んでいたという。
そんな息子さんの名前は、「あっちゃん」
ホントは、7年前。当時一緒に写った写真があったのですが、
なかなか見つけられなくて・・・
ただ、うちの姪っ子の、ひとつ歳下だったと思うので、
イメージとしてはこんな感じ。
なんかワシも心なしか若く見えるな(当然か・・・笑)
そして、なにわともあれ、
Tさまご家族3人は、
弊社で家具とカーテン。その他雑貨やミラーなどなど、
とにかく一式ゴソッと、家中のインテリアをご購入いただいた。
その後、
あっちゃんの学習机を追加でご購入頂き、
何度も何度もご来店頂いたTさまとあっちゃんに、
自分自身も、いつのまにやら、
なんだか特別な感情を抱くようになっていた。
それから何年もの月日が経過した。
とある日、
弊社の女性のお客様から、私は衝撃の事実を聞かされる事となる。
お客様が持っていた、とある写真の中に、
なんとTさまが写っていたのを見て、
私は思わず、
「えっ!なんで?同じ職場なんですか?」
と聞いたところ、
「えっ!社長さん!なんでT先生のコト知ってるの?」
と言われ、とりあえず驚くワタクシ( ̄▽ ̄)
それからTさんの話題で盛り上がる私とそのお客様。
その時、
「やっぱりTさんは、自分の想像していた通り、
本当に素晴らしいヒトだったんだ!」
そう確信した私は、自分事のように嬉しくて、
「また、逢いたいな~。あっちゃんは今、どうしているのかな・・・」
と思いながら、また数年の月日が流れた。
そんなかんやで、
今年に入ってからだ。
ある日私が不在の本店で、専務から電話があり、
「きょう本店に、Tさんと言うお客様がいらっしゃいました」
と聞いた時、
嬉しいというより、
あまりに久しぶりでビックリし、
その日夜も更けてから、
私は冷静に当時のコトを思い出した・・・
「逢いたかったな~。あっちゃんは元気にしているのやろか・・・」
などと考えては悶々とする日々。
そして、それから1カ月も経った今年の2月のことだ。
SOLIDの事務所で仕事をしていると、ユカだったと思うが、
「Tさんと言うお客様がお店に来ていらっしゃいます」
と言うので、
私は慌てて事務所を飛び出した。
Tさんが、SOLIDに来てくれた!!
嬉しくて嬉しくて、
最後にいつお逢いしたか覚えていないのですが、
およそ7年ぶりの再会!
そしてTさまの隣には、
私と、さほど身長も変わらないくらいの、大きな青年。
思わず、
「えっ!あっちゃんなの?」
と聞くと、
「はいっ!」
と笑顔で返されまして、続けざま、
「あっちゃん・・・自分のコト、覚えてる?」
と聞くと、
「たくさん遊んでもらったから、勿論覚えています!!」
と話すあっちゃん。
一緒に来た当時5歳だったあっちゃんは、
なんともう、この4月で、中学2年生とのコト。
私は、あまりに大きくなった彼を見て、
とにかく感動して胸いっぱい(T_T)
久しぶりの、Tさまご夫妻と、あっちゃんに再会し、
笑顔の絶えないSOLIDの店内。
その日、
私はTさまから、椅子をご購入いただいた。
そして、昨日、最後に学習デスクを納品して以来、
Tさまのお宅に久しぶりにお伺いした私は、
当時のミヤモト家具を全く知らないユカを連れて配達!
笑顔で迎えてくれる奥様とあっちゃん。
残念ながら、ご主人は仕事で不在だったのだが、
納品を終えて、感慨深くなる私・・・。
久しぶりに部屋を見て、
丸7年前に、新築されたその日のコトを、
鮮明に思い出すことができた。
あっちゃんが見せる笑顔を見て、
ボンヤリとだが、
当時の顔が思い浮かび、
何だか涙が溢れてきそうになりました。
納品を終え、
ユカと二人、
Tさまから、美味しいコーヒーをご馳走になった。
その時、
奥さまが何気なく私に話してくれた言葉が忘れられない。
「社長さん。今度はこの子が結婚する時、また家具を買いに行きますね」
家具屋を丸々16年間やってきた。
それなりに辛いことも苦しいことも、
当然、沢山あったけど、
僕はこの瞬間、
何もかもが報われたような気がした。
仮に、
本当にあっちゃんが結婚する時に、
家具を買いに来てくれるようなことがあるとしたならば、
家具屋にとって、そんな仕事冥利に尽きるコトが、
他にあるのでしょうか?
お父さんとお母さんが新築の時に購入した家具の数々。
学習机をプレゼントしてもらい、幼いころから、
家の家具と一緒に、何気なく使い続ける子供。
大きくなり、社会人になった子は、数年後に結婚。
当時、お父さんとお母さんが通っていた家具屋を思い出し、
結婚したばかりの奥さまと、生まれたばかりの子供を連れて、
昔を思い出しながら、家族みんな笑顔で、
家具を買いに来るというストーリー。
まてよ・・・
そんなことがホントに起きるとしたならば・・・
本気で号泣してしもうわ!( ̄▽ ̄)!
歳をとるのも悪くない・・・(T_T)
私は誰かが家具屋を、
「ただの物売りじゃないか!」
と、言うヒトがいたとしたならば、
全力で否定してやる!
家具屋という仕事は、
お客様と共に歩み、
お客様の人生の節目に立ち会える、
そんなお仕事なんです。
いつも話していることですが、
改めて、ホントにそう感じます。
そして私の仕事は、
誰より早く、ここまで辿り着き、
今いるスタッフに、その仕事の「やりがい」と「生きがい」を、
伝えてあげることなのだと・・・
きょう、私は、新たな目標を見い出しました。
Tさま。奥様。そして、あっちゃん。
僕に、そんな目標を与えて頂きまして、
本当にありがとうございました。
あっちゃんが、いつか家具を自分で購入する際に、
ちゃんとミヤモト家具を選んでもらえるように・・・
ミヤモト家具はもっともっとイイお店になって、
もっともっとイイ会社になれるように、
おじちゃん頑張りますよ。。。(もはやお兄さんじゃなくていい!笑)
家具屋って、ホントにいい仕事ですね。
若い時は、何度も何度も辞めたいと思っていたけれど・・・
続けてきて、
本当に良かったと思う。
人生は一冊の問題集だ!
いくつになっても、
「やりがい」と「生きがい」を求めて、
数多くの問題を解決できることが出来るのだ!
僕は今、自分が家具屋であるというコトを、
心から誇りに思う!
あしたも頑張ろ・・・
日本中に笑顔を届けられる家具屋になれるよう、
また次も、そしてその次も、ずっとずっとその先も、
Tさまご夫妻と、あっちゃんに、
胸を張って元気に再会できるその日まで・・・
それでは皆様。
きょうも笑顔で
ごきげんよう(*^-^*)
株式会社ミヤモト家具
https://www.miyamoto-kagu.net/corp/
INTERIOR SHOP MIYAMOTO
https://www.miyamoto-kagu.net
Vintage Factory
https://www.vintagefactory.jp
Interior Proshop LOWVE
https://www.kagu-lowve.jp
SOLID FURNITURE STORE
https://www.solid-furniture.jp
代表取締役 宮本 豊彰
宮本様
先日は、社長様直々に納品に来ていただきありがとうございました。座り心地抜群!そしてカッコイイ!!最高ですっ!!!
ブログ読ませていただき、なんだか私も熱い思いがこみ上げてきました。宮本さんは覚えていらっしゃらないと思いますが、テクノホールの住宅展のような催しで、小さいながらもカッコイイブースがありまして、そこに一人でふらりと立ち寄ったのが、私と宮本さんとの初めての出会いです。何気なくいただいたパンフレット。ずっと、手帳に挟んでいました。
家を建築中、県内はもちろんのこと、金沢にも家具を見に行っていた中、そういえばパンフレットのお店、どんな感じなんだろうと軽い気持ちで家族で訪れました。(市外の出身なもので、正直を申しますと、老舗のミヤモト家具を存じておりませんでした。)
そこで、ベッドの構造を教えてくださり、同じように見えても寝た時の感覚は違いますから、うちのベッド全部実際に寝て試してください等と熱い語りを聞くうちに、ミヤモト家具さんで家具をそろえようと夫婦で意見が一致しました。
ミヤモト家具においてある商品が私たちを惹きつけたのはもちろんでしたが、宮本さんから家具を買いたいと思ったのは、間違いなく宮本さんやスッタフの方々のお人柄です。ミヤモト家具を選んで間違いなかったと今でも思っています。息子の家具も、いつの日にか必ず買いにいきますね。
ただ一つ残念なのは、ミヤモトタイムス、探したのですがありませんでした・・・(涙)
Tさま。出張に出ていて気付かなかったのですが、コメントしてくれていたのですね・・・。嬉しい・・・。しかも泣けるし(T_T)。T様のような方がお客様で。私は本当に幸せ者です。Tさまとの出逢いを経験し、ひとつの職場で、辛く苦しいコトがあろうと、同じ仕事を続けていくことの醍醐味を、ヒシヒシと感じました。素晴らしい方なのに、いつも謙虚で温かいTさまを、心から尊敬しています。弊社を選んで頂き、本当にありがとうございます!あっちゃんと、奥様にも、どうぞ宜しくお伝えください。私も、いつかTさんのような素晴らしい大人になれるよう頑張ります<m(__)m> 宮本豊彰
昨日、ある人の会話の中から興味を持ちホームページを開きました。社長さんの長〜い発信に引き込まれました。コーセルの飴元社長さん、お元気にお過ごしなのですね。経営塾は継続中なのですか?飴様にはお世話になり懐かしい方です。『人生は一冊の問題集』言葉の第1発信者はご存知ですか?などなど。何よりも貴方のものづくりへの心の内が輝いて見えました。ありがとうございます。感謝いたします。
舛岡さま。心温まるコメントに、感動いたしました。飴さんのお知り合いなのですね。舛岡さまのお言葉に、これからも良い出逢いを経験し、お客様に喜んで頂ける、さらに良い仕事が出来るようになりたいと心から思いました。こちらこそ、このような心温まるコメントを頂きました舛岡様に感謝し、また頑張って行きたいと思います。本当にありがとうございました!