株式会社ミヤモト家具代表取締役 宮本豊彰のブログ

企業情報

明日、会社を休みます。

今から、ちょうど6年前の2011年。4月1日の話です。

富山大学の芸術文化学部から、2人の新卒社員が弊社に入社いたしました。

ひとりは、現在、専務の杉木凉。

そしてもう一人は、本店に勤務する、現本店副店長の澤田千聖(ちさと)です。

当時、ミヤモト家具が、初めて採用した新卒社員でありました。

 

正直、きょう、3月最後のブログで、

このことをブログに書こうかどうか、

柄にもなく、最後まで相当迷ったのですが、

ようやく今になって、心も落ち着き、

温かい気持ちになる事が出来ましたので、

今の正直な気持ちを、素直にブログに記しておきたいと思いました。

 

明日、弊社本店に務めます、店長の波辰哉と、冒頭で紹介しました澤田千聖が、

結婚式と披露宴を行う段取りとなりました。

お客様は相当ビックリされるでしょうね。

私ですら、結婚していたことさえも、

本日、初めてお話し致します。

 

隠している訳でもなんでもないのですが、

「本当にこれで良かったのかな・・・」

と、

ずっと思っていたせいもありまして、

前日の、今の今になってしまいました。

 

ちょうど、6年前というのは、

さほど昔でもありませんが、

当時のミヤモト家具は、まさに1度目の過渡期の時でした。

会社を設立して11年目。

順調に売り上げを伸ばし続けて、

「12年連続の増収増益の企業!」

なんて言われてもてはやされておりましたが、

現実は、間違えではありませんが、

まだまだ企業というより、

「家業」というほうが正しく、

従業員も、社員が私と妻を除くと2名。

アルバイトが4名といった、合計8名体制で、

それでいて、どんどんお客様が増え続けた時代だったので、

会社は常時人手不足。

私は今と違い、歳も若く、未熟であったこともありますが、

「悲壮感」と言えばよいのか、

ホントは自分自身、相当しんどかったものの、

周りには、何が何でもそのような態度を見せることなく、

かなり無理をしながら、気丈に振るまっていた。

そんな時代でした。

 

 

ただそれは、私が経営者だから、

逃げることのできない立場だったからこそできたコト。

当然に、普通に働くスタッフでは、できるハズもありません。

 

業績はうなぎ上りで、

周りからや、お客様には評価を受けるようになったものの、

実状は全く追い付いていなかった6年前。

 

その当時、新卒で働き始めた澤田(以下、この言い方は慣れないので、チーちゃんと表記しますが)

彼女は、他のスタッフが仕事を終えて、帰宅していく中、

いつも最後の最後まで残り、休みの日以外は、毎晩遅くまで働いていた。

彼女が働き始めて半年くらいの時だったと思うが、

その日も最後まで残っていた彼女を見て、

私はこう話したことがある。

 

「ちいちゃん。遅くまでお疲れ様。もうそろそろ帰ったら?」

 

と聞くと、

 

「最後までやらないと、気が済まないタイプなんです!」

 

と、返された。

 

6年経って、弊社は、1店舗で深掘りしていく方針をやめて、

店舗のみならず、工場も構え、現状維持ではなく、

永続発展し続けていく道を選んだ。

当時、アルバイトを含めても、総勢8名しかいなかったミヤモト家具は、

現在、30人の規模になり、年商も当時の2倍以上にもなった。

 

そこで間違いなく言えることがある。

 

彼女が、明日結婚式を迎えるからではなく、

だからブログで褒めておこうと言う訳でもない。

 

彼女がいなければ、

今のミヤモト家具の発展は無かった。

これは誰がどう見ても間違いない。

 

私は、彼女が入社した当時から、

実はなんとなく、

ずっと彼女に引け目を感じていた。

 

当時のミヤモト家具は、

お客様が毎年どんどん増え続け、

忙しさと同時に、人数も少なく、

その状況を埋めようと思うと、どうしても一定の誰かに、過度な負担がかかってしまう状況だった。

それが彼女であり、

いつも私は彼女に対して、

「申し訳ないな…」

と思う気持ちを、ずっと抱いていたからだ。

 

こんなに頑張ってくれたから、

なんとか、いいヒトを見つけて、幸せになってもらいたい。

出来れば、その時に、寿退社をして、

彼女を気持ちよく見送ってあげる事をイメージし、

いつかそうして退職した後も、

生まれた子供を抱いて、

店に遊びに来てくれる。

そんな日が来ることを、ずっと考えていたし、

これまで、

実は、うちの妻には、彼女に紹介してあげたいと思える、

とても出来の良い経営者や、スポーツ選手の男性を

「どうだろうか?」

と相談していたこともある。

妻には、余計なことをするなと言われながら・・・

 

結果、何はともあれ、明日、

彼女は、同じミヤモト家具に務める、

波君と結婚式を迎える。

 

波君がダメな訳でもなんでもない。

ただ、今の今まで、ずっとイメージしていた内容と、

随分とかけ離れた相手だったので、

正直、

最初報告を受けた時は、

 

「おめでとう」

 

というより先に、

とりあえず、「戸惑い」というか、

そっちのほうが先行した。

 

何でも正直申し上げると、

報告されたあとも、

何だか心から祝福したいという気になれず…

ずっと悶々としておりましたが・・・

 

 

きょう、

なんで前日にもなってこんなコトをブログで書いているのかと申し上げますと、

やっと、私の心の中は、温かい気持ちになりまして、

ふたりの幸せを、ようやく祝福しようという想いに至ったから。

 

というのも、

このご縁は、

ミヤモト家具で、自分の為、仲間の為、会社の発展の為に、

丸6年間、一生懸命に働いてくれた、

彼女自身が引き寄せた「ご縁」なんだと。

彼女の最もベストな選択であったのだと、

そう思うことが、

今になって出来るようになりましたので、

きょう、

ギリギリになりまして、

このブログを綴ることを決めました。

 

なんだか、思い入れが強すぎて、

気持ち悪いですね。自分(笑)

 

言うてもここ最近、3年ほどは、

別会社を設立したり、店舗の出店が相次いだりして、

私も彼女とは別の部署に、

自分のデスクを置いていたので、

あまり話をする機会も少なかったんですけどね。

 

それくらいに、

今思うとですが、

新卒一期生の彼女には、

自分自身、特別な感情を抱いていたのだと、改めて感じます。

 

 

 

ふたりを、心から祝福したいと思う。

 

 

 

波君。ちーちゃん。

結婚おめでとう。

 

チーちゃんが、当時の大変なミヤモト家具から解放されて、

寿退社をしてくれることを理想としていましたから・・・

 

結婚して、子供が生まれた後でも、ミヤモト家具で働きたいと報告を受けた時、

ミヤモト家具にいては、彼女の性格上、無理をしてしまうと思っていましたし、

 

他に職場はあるやろ!

子供が生まれたら、他で働け!と思う気持ち反面、

 

イメージとはかけ離れているハズなのに、なんでやろうか・・・

 

とても嬉しく思いました。

 

 

10時間後に結婚式です。

うちのスタッフの結婚式に出席するのは、

これで4年連続。

 

退職した社員の結婚式に呼ばれた分も合わせると、

なんやかんやで9回目にもなりますわ。。。

自分も、随分と歳をとったような気分です。。。

 

彼女の入社した時の写真でも見てですね。

土曜の昼間っから酔っぱらって、

アピタのペットショップに行って、

うちのマンションでは飼えない犬でも見ましてですね、

癒されにいきたいですわ!コノやろ!(T_T)笑

 

 

 

いつかこんな日が来るというコトを、

当然予想もしていましたが・・・

 

 

 

 

明日、会社を休みます。

 

 

 

 

土曜日ではありますが、全店舗を、休業日と致します。

 

理由は、これまで一生懸命に頑張ってくれたふたりを、

 

会社全体、スタッフ総勢で、祝福してあげる為です。

 

ふたりにとって、明日が最高の一日であることを願いまして。

 

それでは皆様。

 

 

 

家族パーティー第一回.29

 

 

 

きょうも笑顔で

 

 

 

 

無題-スキャンされた画像-06n

 

ごきげんよう(*^-^*)

 

 

 

 

株式会社ミヤモト家具

https://www.miyamoto-kagu.net/corp/

INTERIOR SHOP MIYAMOTO

https://www.miyamoto-kagu.net

Vintage Factory

https://www.vintagefactory.jp

Interior Proshop LOWVE

https://www.kagu-lowve.jp

SOLID FURNITURE STORE

https://www.solid-furniture.jp

代表取締役  宮本  豊彰

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PROFILE
  • 株式会社ミヤモト家具代表取締役 宮本 豊彰
  • ミヤモト家具ホールディングス(株)、(株)Vintage Factoryの代表取締役であり創業者。オリジナルブランド【AF Lusty Road】のディレクター。国産家具ブランド【SOLID】及び【RENSEY】の立ち上げに、共同創業者として携わり、パートナーショップを全国に展開。(株)ミヤモト家具の代表取締役も歴任し、幼い頃に亡くした父親と祖父母を想い、家族で営んでいた【宮本タンス店】を、自身集大成のインテリアショップとして復活すべく、52歳で跡継ぎになる事を目指した実業家。座右の銘は【情熱は伝染する】。現在48歳3児の父。

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