大工出身で、前職はゲームセンターのスタッフ?
ミヤモト家具のスタッフに、唯一と言っていいほど、
面白い経歴の男がいる。
名前は浦山雄平。
通称浦ちゃん。
アルバイトで入社し、社員となった成功事例として、
本日は紹介したいと思う。
入社してから何年目やろ。
面接での印象が薄いので忘れた(笑)
と言うのも、
社員募集でなく
そもそも配送補助員として、短期のアルバイトを募集したのがキッカケであったので、私自身、その時は長い付き合いになるとは思ってもみなかった。
最初は私とも接点も薄く、
話すとしたら朝の挨拶と帰りの挨拶を交わす程度であったと思う。
よって、
個人的にも特段思い入れも無い(正直言ってゴメン!浦ちゃん!笑)
それが、2年ほど前であったと思うが、
「必要として頂けるのなら、社員として働きたい」
と言ってきた。
私は、そう言ってくれて嬉しかった半面、浦ちゃんのポジションをどうしようか迷った。
彼にこの先、ミヤモト家具で長く働いてもらうには、
彼が情熱と誇りを持って働けるポジションは用意しなければと思ったからだ。
今、
ミヤモト家具は壮大な目標を達成する為に、計画的に人員を募集している。
ミヤモト家具のスタッフの殆どは、研修期間は別として、
社員を確約された中で入社している。
しかし、最初からアルバイト募集で入社した浦ちゃんは、当時のその計画内にはおらず、
いわば最初は、雑務をこなしてくれる、皆にとって都合の良いスタッフでしかなかったと思う。
そんな中、私は彼のポジションを与えきれぬまま、
時間だけ、2年が経過した。
しかしながら、
彼は腐らなかった。
メインの配送は勿論、
家具の修理、
時には、足場も悪く、
高さのある窓に、
カーテンも正確に取り付けする。
工場が忙しい時には、休みを返上してでも自ら足を運び、工場長の役に立とうと家具製作も手伝い
現場を熟知し、手工具も使いこなす元大工は、
自前のカンナを走らせて、
造作家具の取り付けさえもしてしまう。
あらかじめ話をしたいが、
私が、彼の居場所を与えたのではない。
彼が、自分自身で、情熱と誇りを持って働ける居場所をみつけたに過ぎない。
以前、ブログで話したこともあるが、
働く人には、二通りのヒトがいる。
自分の仕事を卑下して、
「誰にでも出来る仕事」
「やりがいの無い仕事」
というヒトがいる。
自らの会社を否定して
「どうしようもない会社」
「ダメ企業」
というヒトもいる。
しかしながら一方では、
与えられた仕事仕事に精一杯の情熱を傾け、それを「尊いもの」に変えるヒトがいる。
そして、自らの仕事が「尊いもの」であることを証明し、自分が勤める会社の仲間に、熱く語るヒトもいる。
そんな後者の人間を、ミヤモト家具では「プロフェッショナル」と言っている。
彼は後者の人間だろうか?
先日、
私が帰ろうとすると、店前の倉庫で、椅子を修理している浦ちゃんを見つけて、
「浦ちゃん!!カッコイイとこ、撮ってやるよ(笑)!!」
とカメラを向けると、
照れくさそうに笑う浦ちゃん。
実はこの日、後輩が出来、自分の情熱を伝えきれていない彼に、
帰り際私は説教をしてしまい、少しばかり厳しいコトも言ってしまった。
へこんでいるかなと、少し心配していたが、
次の日、
私のデスクの上に、彼からの「ありがとうカード」。
「社長!やる気が湧きました!頑張ります!ありがとうございました!!」
とあり、
彼も悩み、葛藤しながら、頑張っているんだなと思うと
なんだか少し泣けた(笑)
何はともあれ、
彼はミヤモト家具では珍しい、アルバイト出身の社員として、初めての成功事例になった(*^_^*)
一時は大工をあきらめ、くすぶっていた彼の情熱は、
ここミヤモト家具で、
形を変えて、
彼は自ら自分の居場所を見いだし、復活した。
そうやな浦ちゃん。
まだ先は長いしな。
ここでもまた楽しく
時には、
ここでも一緒に転んで頑張りたい(何回転ばなアカンのやろか…笑)(^_^;)
それでは皆様。ごきげんよう(*^_^*)
ミヤモト家具
INTERIOR SHOP MIYAMOTO
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Vintage Factory
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